ネズミの鳴き声

 前橋東部商工会の建物は、もともとは金融機関の建物でした。さすがに結構造りはしっかりしていて、窓ガラスなども頑丈です。ですが、やっぱり古い建物のせいか、アスベストがあったり(除去しましたが)、ゆがんでいたり、雨漏りがあったりしています。年が経てば、人間と同じで建物も年をとるのですね。
 そんな当商工会館は、見えないところで老朽化が進んでいるようです。「見えないところで」といったのには訳があります。それは昨日の出来事でした。私が何気なくトイレに行き、何気なく便器を見ると、何か黒い生き物が泳いでいるではありませんか!!「えーーー!何コレ?!」と便器を覗き込むと、トカゲ?イモリ?虫じゃない・・・んー、これはネズミ!!!動物好きな私でも「うわっ」と思ったのですから、ドラ○もんならきっと「ギャーーー!」と叫んだことでしょう。
 そうなのです。便器の中の水が溜まっている部分をネズミが必死に泳いでいるではありませんか。5㎝もないくらい、小さなネズミでした。どうしようか悩みましたが、結局そのままにする訳にもいかず、便器をこするタワシですくいあげて助けてあげました。でも、そのままトイレに放置することもできないので、タワシに乗せて外へ。連れて行く途中、「チューチュー」と本当に文字通り「チューチュー」と鳴いていました。私はネズミの鳴き声を生で聞いたのは初めてかもしれません。
 その後、トイレに入る度にあのネズミはどこから来たのだろうと不思議に思っています。ネズミが通り抜けられる穴らしい穴が見当たらないのです。きっと目に見えないところで老朽化が進んで、ネズミが通れる道があるのでしょう。あまりその抜け道が大きくならないことを祈る毎日です・・・。
追伸・Iさんは「助けてあげたの?優しいねぇ。私だったら流しちゃうな。」と平然とおっしゃっていました。思わず流してしまうのは仕方ないとしても・・・後で詰まりますよ、Iさん。